【#11】「ただただ楽しい日本一の無料水族館を目指して」「水族館でできなかったことをやりたいんですよ」小さな水族館の名物校長 大鹿達弥さんの水族館

コメンテーターは、元読売テレビアナウンサー脇浜紀子さん、神戸ジャーナル編集長大橋一馬さん、大学生コメンテーター太田ふたばさんの出演。今年4月から、マリンピア神戸さかなの学校で校長に就任した大鹿達弥さん。校長に就任した経緯から水族館をつくるにあたり大切にしている想い、そして今後の未来予想図までを熱く語ってくれた。

さかなの学校は、体験学習を通じて漁業に対する親しみや理解を深めてもらう施設として誕生。

7月には小さな水族館がオープンし、神戸の海に生息する”マダコ”や”チンアナゴ”、幻の魚”赤め”など40種200種類の生物が飼育されている。また、各水槽には大鹿校長とスタッフ手作りの解説パネルを設置し、海と魚をより身近に感じられる水族館になっている。

自らを”水族館屋”と呼び「(4月に校長に就任した時)さかなの学校で魚いないのはやっぱりよろしくないんじゃないかと思ってね」就任当初、魚がいないことに疑問を抱いた大鹿さんはすぐに水族館づくりに取り掛かる。実は、”スマスイ”の愛称で有名な須磨海浜水族園で学芸員として長年勤務した経歴がある。「水族館の定義は適当ですやん!」と従来の水族館の定義に縛られず、「ただただ楽しい日本一の無料水族館を目指す」という想いが小さな水族館誕生の根底にあった。

前半放送の後半、太田ふたばさんからの「入館料が無料というのはすごく嬉しいが、経営の方はどうですか?」と聞かれ「めちゃめちゃ大変なんですよね」と話す大鹿さん。実は、深刻な人手不足だという。水槽の飼育を二人で行い、利益を得るためのシステムづくりにまで手が回らないそうだ。

しかし、今後の展開について聞かれると「魚ってさ、日本人はやっぱり食べることが好きじゃないですか。魚を食べる魚食というところの施設にしたいなと思って」と他の水族館と差別化をはかる予定だ。「僕がいままで世界行った中であそこが一番おもしろかった」と断言したのはサンフランシスコにあるフィッシャーマンズワーフ。地元で採れた新鮮な魚を、調理方法も選んですぐに食べられるような施設を理想としているからだ。これには、いつも鋭いご意見番の大橋さんも「イワシと塩とありますんでね。もうピッタシですよ」と太鼓判を押した。後編では、更に詳しく今後の小さな水族館の展望について話を聞いていく。

~あとがき~
海水浴や釣り、デートスポットの定番である神戸の海。「マリンピア神戸さかなの学校小さな水族館」は明石海峡大橋を背に、大型ショッピング施設に併設されている。買い物ついでに立ち寄る人がほとんどだというこの水族館。「さかなの学校にある小さな水族館」という施設名に感じる”親しみやすさ”と無料水族館という”お得感”で、神戸の海と人を繋ぐ架け橋施設となりつつある。気さくでユーモア溢れる大鹿校長の夢が詰まった唯一無二の水族館づくりに今後も注目していきたい。

~次回~
後編では、大鹿校長先生が自ら開発中の絶対にバズる・映えると噂⁉のファンキーな新作メニューの話題も。ぜひ、078NEWSを観てギョ魚ッと仰天しちゃってくださいね。前編・後編、どちらもお見逃しなく~!

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