今回のNEWS レビュー神戸では、KOBE journal7/23掲載分をピックアップしています。
その記事は、「ふるさと納税の仕組みを活用し、勉強や研究、課外活動に励む学生を応援する為、神戸市は『KOBE 学生サポート 市内大学等応援助成」をスタートした」という内容を掲載。

この取り組みは、市内の大学・専修学校22校の寄付の使い道を確認してから、支援したい学校を選んで寄付するという流れ。 寄付額から返礼品の事務経費を除いた金額の7割を大学への助成金に活用し、残りの3割を神戸市が実施する学生支援事業や大学連携機能にかかる経費に充てる。(期間は令和3年7月12日(月)から令和3年12月31日(金)まで)
この取り組みに記事を取り上げたKOBE journal 編集長の大橋一馬さんは、「自分のお金で大学に行っている人は、飲食店の時短営業などが原因でアルバイトでの収益が困難になり、かなり影響を受けている。この取り組みは1部助成される学生を応援できるので、出身校の方などは是非寄付をしていただきたい。」と答えている。

また、コワーキングカフェ ROUGH LABO 創業者の山本宝さんは、この施策自体は担当している神戸市の企画調整局 つなぐラボによって全国で初めてふるさと納税の仕組みを活用した学生支援を行っている事について、「コロナで大学生から友達と話す機会が無くなったという話をよく聞いてすごく可哀想だなと思っていたため、この支援はとても良いなと思います。」と話した。
1番の課題は、資金が得られなければ学業は続けられないということ。実は、昨年、司会の脇浜紀子さんが務める京都産業大学では全学生に支援金を支給しており、大学によって様々な支援が行われていた。しかし、大学側にも原価があるため、この取り組みは一般の人がふるさと納税という形でサポート出来るという形をとっている。
学生に頑張って貰わないと明るい未来はないのではないか、という脇浜さんの意見に対し、大橋さんは「”社会全体で学生を支える”という意味でいくと、ある程度の税金を投入して根本的に大学が存続するような形を取らなければ、ふるさと納税の仕組みを活用しても一律支援が難しくなる。そういう意味では1番の関係者である卒業生が支援をするべき。」と答えた。
支援を受ける大学は、税金の使徒を公表している。
・コロナワクチン職域接種にかかる費用
・経済的困窮になった学生に支援金を支給
・学生利用スペースのアクリルパネル等の充実
など……
このような例を受けて、山本さんは「大学が持つ明るいイメージを維持するために、オンライン授業が楽しくなるなどのポジティブな活動に使って欲しい」と答えた。

このような支援があることで、一時閉鎖されたコモンズのような場所の再開に繋げられ、結果的に学生がそこに集まって楽しい活動が出来るようになる。
ふるさと納税の仕組みは一定額を負担すれば税金の行先が変えられる事もあり、国民に浸透している。大橋さんは「この取り組みをキッカケにふるさと納税をこれまでやってなかった人にはやって欲しい。ふるさと納税は過去に高額な返礼品などの問題もあったが、地場産業のようなものは良いなと思う。」と答えた。
ふるさと納税による学生支援の取り組みは、神戸市民ももちろん利用できる。しかし、神戸市民は納税の義務が元々あるため返礼品は無い。その点には注意するべきである。

税金の使い道を意識して選べる点に対して山本さんは、「大切なお金を寄付するので、誰に、どこに、どう使われたかを明確に知らないと寄付できない。ふるさと納税は使徒を示しているため、その点はとてもいいと思う。」と答えた。
最後に、この取り組みを担当する神戸市企画調整局 つなぐラボの担当者は、「新型コロナウィルス感染拡大の影響に伴い、保護者などの経済状況の急激な悪化やアルバイト先の長期休業により収入が減少し、学生の皆さんの著しい生活状況の悪化が懸念されています。ということで、頑張っている学生達を応援する支援の輪にご理解ご協力の程お願いします。」とコメントを残している。 KOBE 学生支援サポート 市内大学等応援助成は、「ふるさとチョイス」サイトから確認できる。金額は2000円からサポート可能。ぜひ、検討してみてはいかがだろうか。
★「KOBE学生サポート 市内大学等応援助成」神戸市サイト
https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/daigakurenkei/kobegakuseisupport.html
★「ふるさとチョイス」公式サイト
https://www.furusato-tax.jp/city/product/28100